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【全国大学メンタルヘルス学会で発表】【メンタルヘルス×温泉】調査結果 大学生の温泉ワーケーションのメンタルケアの効能

東京大学温泉サークル(OKR)と本団体が共同で行ったメンタルヘルス×温泉の調査の結果をまとめました。

イベントURL:http://onsen.mond.jp/naruko/

 

本研究の目的は温泉が大学生のヘルスケアに役立つと仮定し、実際に大学生に湯治宿で滞在してもらう事で心の健康に良い影響が出る事を実証するものである。

2019年12月初旬、コロナウイルス感染症が流行し、日本国内では大学生を中心とする学生の生活にも大きく影響を与えた。対面授業の減少やサークル活動の制限等による孤立や、生活の変化で生じた精神的ストレス、大学生活における目標が消失した事による虚無感などを感じている大学生も多い。

全国大学学生生活共同組合連によれば、「学生生活は充実しているか」の項目において、「充実していない」と回答した大学生の割合がコロナ禍以前に比べ4倍に増加しており、コロナ感染症が大学生の精神状態に影響を与えている可能性が考えられる。

コロナ感染症の影響により、心身の調子を崩す大学生は増加しており、コロナ感染症をきっかけに、メンタルヘルスの側面から学業や学生生活に満足して打ち込めるようサポートすることが急務となる。

近年、会社員向けのワーケーションとして温泉ワーケーションが実施されている。温泉ワーケーションとは温泉地でテレワークする事で、働きながら温泉の効果で心身のストレス解消を促し健康になる事を目指す新しいワーケーションである。湯治場では、温泉ワーケーションを積極的に実施している。湯治場は、滞在客が一人の時間も周囲との交流も思い思いに楽しむ事ができる点や、非日常の空間で地元の自然や文化と親しみ気分転換ができる点から、日常を離れて心の調子を整えるのに優れた場所だといえる。実際に、定期的に湯治場にてリトリートを行う社会人も増えており、ストレス社会·日本の中で今後重要な役割を担うことができると考えている。

そこで本研究では、温泉ワーケーションが大学生の心のケアに良い影響をもたらすと想定し、実際に行う事でメンタルヘルスに対する効能を立証する。

環境省の「新·湯治」実証調査事業に採択されたプロジェクト宮城県の東鳴子温泉にご協力いただき、各宿より本事業限定の連泊プランを提供してもらう。同時に大学の学生相談室や学生相互支援団体とも協力して参加者を募り、それぞれの都合に合わせ実際に湯治場に滞在をする。参加者には滞在前、滞在中、滞在後でアンケートをとり、精神状態の変化を調査する。

一連の調査を通じ、湯治場が学生の心のケアに適しており、いつでも帰ってこられる第二の居場所になりうることを立証·発信することを目指す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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