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メンタル自助グループ まいる〜む 石井さん

貴団体はどのような活動内容をされていますか?

 

第二、第四木曜日に、八千代台東南公民館で集まって定例会をしています。

この定例会に来られる方は、現状生活が出来ないとか苦しんでいる人、居場所を必要としている人です。同じような苦しみを自分も体験しているから、そういう場所が必要だと思いました。

逃げることも悪くないと思っているから、逃げれるなら逃げてくれと思います。まいる~むが逃げ場所でもいいと思っています。

 

具体的にどの様な支援や声がけを行っていらっしゃるのかお聞きできれば大変ありがたいです。

 

今は居場所づくりという形で動いていて、多数の人が集まり、話せる場を設けています。そこで仲間づくりをしてもらいたいと考えています。

定例会のテーマは決めていますが、テーマは話すきっかけを作るという感じです。またその日にこれについて話したいということがあれば、それを優先します。

「今これについて話したい!」ということは、大事だと思うからです。

 

あと団体の設けているルールとしては

人の意見を批判しない、説教しない。

自分で自分の命を絶ってはいけない。

またアドレス交換は自己責任。責任は団体で取れない

宗教加入とか金の貸し借りとかはだめ

 

居場所づくり以外のことはやっていますか?


今までは、グループホームの案内や訪問看護についてや、障害者手帳はどのように使えるかということについて、グループホームのスタッフなどの専門家をお呼びして、話を聞きました。メンバーには、誰かに何か聞きたいことがあればリクエストをしてほしいと常に言っています。可能ならば専門家を呼びます。精神保健福祉士の人とかもいますし自分よりすごい人はたくさんいますからね。

 

リカバリー・ストーリーもやっているのでしょうか?

 

リカバリーストーリーを話したい人には、時間を取って話してもらっています。リカバリーストーリーは、ピアサポートには大事なことなので。リカバリーストーリーを話す側も聞く側も大事な事なんですよね。

 

イベントにはどういった方が実際参加されていらっしゃいますか?

 

診断名がひとくくりというか、くくることはどうだろうって思うんですよね。

診断名も変わる方も多くいらっしゃいますし、当事者と健常者という枠組みも、いつでも精神疾患になる可能性はあるのだからおかしいと思います。

診断名とかよりも生きづらさを感じられている方の居場所づくりを心掛けております。

 

団体の運営に関してご苦労なさっていらっしゃる点

 

団体を作る際行政の方とやりあったかな。

最終的には認められたけど、その時は公民館を借りているのが問題だったらしいです。

最初のころは部屋を取れなかったですが、いまはなんとかできており、障害者支援枠で年枠通して借りれるようになっていきました。

 

なぜこの団体に注力しようとお考えになりましたか?

 

5年前、私は精神疾患の当事者でした。

当事者の家族会はあるけど、当事者の自助グループは調べたところなかった。当事者をサポートする人のための団体があるのに、なぜ当事者のはないのだろうと考えた。

なので、私は居場所になるところを立ち上げました。

もちろん、家族会も大事です。5080問題もありますし、親とか家族とかが当事者のことがわからない、話せない、溝が深まるばかりで悩みやストレスが溜まっていくのだと思います。

しかし当事者にも、抱えている悩みやストレスはもちろんありますし、それを吐き出す場所が(せいぜい家庭しか)ないのは納得がいかなかったです。

 

まず、そもそも人間みんなストレスを感じるので、それを吐き出せる環境が作れればいいなと思いました。

 

精神疾患を持つ方と話す上で気をつけていらっしゃる点はあったりされますか?

 

頑張ってという言葉を使わないようにしています。

伝わり方によっては追い込んでしまうので、大丈夫だよっていっています。

 

コロナ中は対面開催でしたか?

 

ずっと対面でズームのよさも手軽であるけどその人その人の雰囲気が掴めないから言外のことが伝わりにくい。

私なんかが司会やってると泣く子がたまにいますが。顔見ながらだとスタッフさんが外に連れ出したりお話しできるけど、ズームだと画面の奥で泣くからわからないし、その人にとっても居心地が悪くなっちゃうと思うんですよね。

あと個人情報流出の危険が少ないですね。

 

あと、私は人のことをつい見てしまうのですが、不快そう・不安そうにしている方には一度お話ししたり大丈夫かお伺いしております。

 

 

・精神疾患そのものに対するお考え(もっと日本が精神疾患に対してどう変わっていけばいいとお考えになっていらっしゃるか)

日本はまだまだ、横のつながりが足りない。市の包括的ケアシステム課題に参加したり、おとといはぴあサポート養成講座がありました。そういう会になるべく参加してたりメンタルヘルスの横のつながりをつくろうと本人も努力している。

 

私たちのところもそうだけどだれかが運営していくことによって経路が違うので、合う合わないがある。

なので、紹介できるほかの団体さんとも繋いでいたらなあと思うことはあります。

 

 

イベント情報

 

毎月第二・第四木曜日、千葉県、八千代台東南公民館にて開催しております。

 

サイト

 

https://ameblo.jp/myroomm/

 

コンタクト

 

takatoshi.ishii615@gmail.com


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