秋葉原駅を活動拠点地に、気分障害(うつ病や双極性障害)・強迫性障害・統合失調症・発達障害など多くのメンタルヘルスの当事者の方を中心として“雑談会”を開催する岩田剛さんにお話を伺いました。
岩田さんの自助団体に対する熱意や動機は何かありますか?
地域ごとで活動する既存のメンタルヘルスの自助団体は多くあるのですが、地域では無く趣味で繋がることのできる自助団体があれば良いよねと考え元気+サークルズin秋葉原を立ち上げました。
地域でメンタルヘルスはどうしても役所の下請けになってしまい個性が出にくい為自分で1から作りたいと思いました。
地域ごとの自助団体は昔からいるいわゆる”古株”と呼ばれる存在が権力を握ってしまう傾向がありますが、趣味の世界に上下関係はないので素晴らしいと考えています。
秋葉原で開催しているのもありアニメや漫画などの趣味を主に共有する場にしていますが、時に上下関係どころか主催者の私が淘汰されてしまうほど趣味に対する知識の詳しい方もいて非常に面白いです。
元気+サークルズin秋葉原を運営していく上で、自助団体の意義は何だとお考えですか?
ネットでは無く”顔を合わせて”悩みを相談できる機会を作れることだと考えています。
ネットで悩みを相談するとなると例えば2chなどの掲示板のようなものが考えられますが、そこで起こる可能性が高いのが荒らしやアンチです。
インターネットにはメンタルヘルスをに関心がある人は沢山いるのですが、話している相手の顔が見えていない・また自分の顔が見えない分どうしても攻撃的になることがあります。携帯を持っていると論破の文化になりやすいのですが、対面式の自助団体の場を設けることで何でも言っていいという無敵の人を作らない土壌になると考えています。ネットでは無く現実の場で話すと参加者は話したいこと話してトーンダウンするので、悩みをうまく引き出してあげることができます。
元気+サークルズin秋葉原は趣味のつながりと言うことで非常に楽しそうなご活動に見えますが、運営の面で何かご苦労はありますか?
明るくなった人が多いと思います。参加者の方も元気になられると仕事場の方に戻って行ってしまうことが多いのですが、元気+サークルズin秋葉原にせよ仕事場にせよ参加者の方には居心地の良い場所で頑張って欲しいと思います。
元気+サークルズin秋葉原 HP:https://pnppakihabara.jimdofree.com