今回は多重人格とも言われる解離性同一障害について紹介していきます。
一人の中に様々な人格がいるとされる解離性同一障害。
これらは精神疾患の一部で自分自身の辛い経験(虐待経験や死別)を自分から切り離すことで、自分のことを守っているのです。
次に解離性同一障害における交代人格の種類について紹介します!
1,主人公:メインとなる人格のことです。基本的に一番長い時間その人の人格を支配する人を指します。
2,犠牲者:虐待の記憶など、辛い過去を抱えていることが多いです。解離生同一障害を発症している人はこの記憶から離れて生き抜こうとしていることが多いです。
3,迫害者(攻撃者)主人格を攻撃する人です。怒りの感情を持ち、主人格に対して敵意をあらわにしてきます。(後で詳しく説明)
4,救済者/保護者:主人格のことを守ってくれる存在です。
解離生同一障害を発症している人は、虐待などを受け辛い過去を抱えていることが多く、辛い記憶から離れるために過去の苦痛を、身代わりの自分である交代人格に感じさせています。
参考文献
柴山雅俊 ,最近の解離性同一性障害の動向, 臨床精神医学, 2016, Vol.45 (1), p.43-49
石黒大輔*, 牛島定信*, 解離:心因性もうろう状態, 心因性健忘, 1991, そして交代人格 , 臨床精神医学 28(7): 869-874.